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やっと

まともな仕事が入ってきて忙しくなりました。昨年10月に入所した新人が今週休暇を取るので、代わりにカバーに入ってClass 1 circularなるドキュメントのコメントを関係当事者から集め、PDFファイルに手書きでまとめて印刷会社に送り、印刷会社から送られてきたドキュメントをプルーフするという流れの作業です。派生作業としてListing Ruleのリサーチや監査法人との契約書のレビューなどが降ってきます。

イギリスのListing Ruleは一定の規模以上のM&Aや資産譲渡については株主総会の承認を得なければならないと規定しており、かかる株主総会に先立ち株主に対して承認を求める案件を説明した書面を当局に届け出る必要があります。Listing RuleのSection 10が重要性に関する要件、Section 13がCircularの記載要件を規定しています。

なぜそうなのかは分かりませんが、ファイリングの書類はワード形式ではなく特殊なファイルに変換しなければならないのは日本のEDINETと一緒ですね。印刷会社の動きが遅かったりすることもある(今週は月曜夕方と夜に送ったメールを印刷会社に無視されてしまい、危うくスケジュールが大幅に修正されそうになった)ので、今回はちょっとひやひやです。日本とシステムが似ていると入ってもいかんせんこちらでの実務経験はゼロなので、新人に戻った気分でちょっとひやひやしながら回してます(誰をどのくらい信頼していいのか分からないので)。まぁ慣れてしまえばどうということはないのでしょうが。

こちらの事務所ではタクシーは専門の部署に電話すると手配してくれ、案件のレファレンス番号を伝えると請求も直接事務所に行くのでその点はスムーズです。オフィスの規模が大きくなるとこういうアドミの部分がしっかりしてきますね。リサーチも図書館にいる人にちょちょいとメールを打つとClass 1 Circularの先例リストを添付して15分で返信してくれます(同部屋の弁護士に「EDINETみたいな感じでファイリングされた書類の先例を調べるにはどうすればいいの?」と聞いたら「俺はやり方を知らないけど図書館のリサーチャーにメール打つといいよ」と言われた)。ドキュメントのプルーフもパラリーガルに頼むと結構な精度でコメントを返してくれます。

日本では弁護士が全てをハンドルする形がスタンダードだと思いますが(今回のような件だと先例のリサーチも印刷会社に送ったドキュメントのプルーフも全て弁護士がこなす)、仕事のスタイルは日本とイギリスでは大きく異なりますね。本当に弁護士がやらなければならない仕事に弁護士のリソースを集中投下するのは効率的ではあると思います。

旅行関係のエントリーが続いたので今日はちょっとまともな話題にしてみました。

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