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トルコの宝石商

Ykblog2

トルコのイスタンブールでひょんなことから宝石商の人と話し込む機会がありました。

東西の貿易の要衝であったからか、トルコには宝石店が山のようにあり、イスタンブールのGrand Bazaarなる市場に行くと何百メートルも宝石商が軒を連ねていてそれはそれで圧巻(しかしGrand Bazaarは冷やかしの客には冷たいらしい)なのですが、私が話し込んだのは街の普通の路地の一角にある宝石店の宝石商。

「君は何の仕事をしているんだ?」にはじまり、色々と話しているうちに、彼が自分の生い立ちを話してくれました。

20代後半くらいの彼は現在の宝石店の4代目だそうですが、彼が最初の宝石店を開いたのは13歳のときだとのこと。宝石店を営む父親が、自分の息子に商才があるかどうかを見極めるため、観光客が多いエリアの一角にお店をぽんと一軒持たせたそうです。

それだけでもびっくりなのですが、かれはその当時で2、300万ドイツマルクを売り上げていたとのこと。十数年前の話なので、ざっくり1ドイツマルク=80円とすると、13歳にして彼は2億を売る宝石商だったわけです。

それに気をよくしたお父さんは次に絨毯の店を持たせ、彼はそれもうまいこと軌道に乗せたので、最終的に彼が今の宝石店を継ぐことになったとのこと。

ちなみに彼のお兄さんも同様に13歳にして宝石店を任されたそうですが、お兄さんはあえなく失敗したため、宝石店の後継者にはなれず、「商売に向いていない奴は医者か弁護士になれ」との父親の命に従い、アメリカに留学し医者になったそうです。店にあった新聞を彼が誇らしげに見せてくれたのですが、どうやら医者のお兄さんは体が繋がって生まれてきてしまった双子を切り離す手術を最近トルコで成功させ、新聞の一面を飾っていました。

話を色々と聞いていると恐らく彼の家系は毛並みのよい家系らしく、おじさんがトルコで一番偉い裁判官だったとか、別のおじさんは検察官だったとか、さっきまでトルコで大人気の俳優が店に遊びに来ていたとか、どこまで本当かは分かりませんが、一介の旅行者である私に嘘をついても何のメリットもないことと、彼の見た目がちゃんとした人そうであったことから、おそらく大半は本当の話なんだろうと思います。

1000万人都市イスタンブールで星の数ほどある宝石店を経営する人がどうやって逞しく生き抜いているかを知ることができ、かなり興味深かったです。

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