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2008年2月

ウユニ塩湖

3月中旬にロースクールでは春休みがあります。

周りの友人にはこのタイミングでマチュピチュに行く人が多いのですが、うちはもう行ってしまったのでどこに行こうかなと年末年始の時期から考えていました。

私はあいのりで見て以来ボリビアはウユニ塩湖に一度行ってみたかったので、このタイミングで行こうかなと思っていたのですが、妻が今月初めに盲腸を患い緊急手術をしたため、現在は回復し日常生活に支障なく暮らしているものの、本人は標高の高い場所(ボリビアの首都ラパスの標高はたしか3600m超)への旅行には及び腰の様子。

しかしこの↓動画を見てしまうとどうしても行きたくなりますね。

雨季には湖の表面に水が薄く張り、見渡す限り鏡の世界になるようで。

やばい。こんな場所行ったことない。

日本からだと北米乗換でフライトが24時間以上かかるようなので、日本からはなかなか行けないですよね(NYからでもマイアミ経由なので12時間以上かかるのですが)。

現在夕食後の食器洗いを率先してやったりしつつ何とかしてボリビア行きの承認を得ようと奮闘しています。

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Road to Key West

5年間愛用しNYまで持参したVaioが壊れてしまった関係で写真が殆どなくなってしまった昨夏のフロリダ旅行の写真のうち、生き残っていたうちの一枚を。

高校時代からのTUBEファンなので、この光景(写真はかの有名なSeven Mile Bridgeを渡っているところ)を見ながらChevyのコンバーチブルを走らせつつTUBEを聞くべく、マイアミから車を片道200マイル飛ばしました。

2007ny_169

ちなみにファンになるきっかけとなった、高校1年の時に購入したCDがこちら。

Photo

このジャケットを見て「将来こんな”夏満開”なイメージのところに行ってみたい!」と強く思ったのですが、このジャケットの写真はおそらく旧Seven Mile Bridge上で撮影されたんじゃないかなと思うんですよね(私の写真の右端に見えるのが旧橋)。

なので、100%の確信を持てるわけではないのですが、10年以上前から抱き続けたyutakataka少年の夢は昨夏めでたく達成されたんだと思います。

TUBEファンならずとも、この道を車で飛ばすのは相当気持ちがよく、終点のKey Westものんびりした空気が流れているrelaxingな街なので、一日で往復400マイル運転できる体力がある人にはかなりオススメです(Key Westには空港もあったはずなので、飛行機でも行けるかとは思いますが)。

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Microsoft、Proxy Fightに突入か

Yahoo2

Yahoo!が2月11日付でMicrosoftの1株31ドル相当の提案を「不当に安過ぎる」とするコメントを発表しました(プレスリリースを見る限りrejectという言葉は使っていないので、拒絶というのは若干ミスリーディングというコメントが受講中の授業内でありました)が、これを受けてついにMicrosoftがProxy fightに乗り出すようです。

Microsoft Said to Plan Proxy Fight for Yahoo http://www.nytimes.com/2008/02/20/technology/20yahoo.html?_r=1&scp=3&sq=microsoft+yahoo&st=nyt&oref=slogin

記事によれば、Microsoftが取り得る選択肢の中ではProxy fightが余りコストをかけずにYahooにプレッシャーをかけることができる方法ということで検討されているようです(ちなみに提示価格を1ドル上げるごとに買収コストは14億ドルずつ嵩むそうです)が、それにしても費用が2000万-3000万ドルというのは高いなぁという印象です。日本の実務でProxy fightも経験しましたが、金額が1桁違います。まぁ総額が4兆円を越えるディールなので、このくらいの出費で風向きを変えることができるのであれば安いものなのかもしれません。

対するYahoo!は新たな退職金制度を導入したそうで、これは買収後に従業員が退職する場合にはポジションに応じて退職後も基本給を4ヶ月-24ヶ月分支給するというプランのようです。

現在受講しているRestructuring Firms and IndustriesのYermack教授によれば、敵対的買収のターゲットとなった会社がGolden Parachute(現経営陣が退陣する際に巨額の退職金を支払うアレンジにすることで買収者を退けようとする防衛策の一種)を導入すると市場はディールが成立する可能性が高くなったと受け取るそうです(何故ならGolden Parachuteは実際に買収が成功した場合に発動される性質のものであるため、ターゲットの経営陣がこれを検討し始めるということは買収を受け入れざるを得ない流れの中での最後の抵抗と捉えられるから)。個人的には今回のYahooの退職金制度もこれと同列に捉えることができるような気がします。プレスリリースの中で明確に"reject"という言葉を用いなかったのもこの辺りとの絡みがあるのではないでしょうか。

もっともYahooの主要株主もMicrosoftによる買収自体は歓迎しているものの、価格にはまだ不満があるようなので、ディールの成立は価格次第で、単純にProxy fightを仕掛けるだけで事態を打開することは出来ないと思います。もっとも、Yahooに対するunsolicited offerを発表した2月1日からMicrosoftの時価総額は13.6%も下落しているので(既に時価総額にして買収提示額相当の400億ドル以上を失っている)、市場がこのディールに対して悲観的な評価を下している状況下でMicrosoftが価格を引き上げるのはかなり難しい判断になりますね。もっともProxy fightの風向きを見ながら「これはいけそうだ」という状況になった場合には最終的に提示価格を引き上げ、その結果Yahoo側も折れるというシナリオになるような気がします。

買うほうも買われる方もそれぞれの株主の利益を最大化するために最善と思われる行動を取らないといけないので、しばらくはギリギリのせめぎ合いが続きそうな印象です。

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今年の卒業式

例年NYUの5月の卒業式(Commencement)は、大学の建物が集中するエリア(NYUはキャンパスがなく、街の一角に大学関連の建物が集中してNYUエリアを構成しています)の中心にあるWashington Square Parkで行われていたようです。

Washingtonsquarepark

(写真はWashington Square Parkの公式サイトより拝借。秋にはObamaが演説に来ていたようです。)

ところが現在Washington Square Parkは全面改装工事中で、立ち入りが禁止されています。

どうやらこの改修作業は卒業式のシーズンまで食い込むそうで、大学側は代替施設を探していたそうです。

その結果・・・

なんと会場がヤンキースタジアムになったとのこと。

びっくりです(新球場か旧球場かははっきりしませんが)。

みんなでアメリカ国歌でも斉唱しようものなら、気分はまるで松井ですね。

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MicrosoftとYahoo!の株価

Yahoo_ms

現状Yahoo!の経営陣がMicrosoftの提案を真摯に検討中という状況で新たな動きがありませんが、今週の授業で早速本件が幾つかの授業で話題に挙がりました。

MicrosoftがYahoo!に対するunsolicited offerを発表してから2日程で、Yahoo!の株価は19ドル付近からMicrosoftのoffer priceである31ドルの付近まで50%近く上がりました。これに対してMicrosoftの株価は発表後下落しています(発表後数日でMicrosoftは時価総額にして180億ドル程度を喪失したと授業では説明を受けました)。

Yahoo_ms2

両社の株価はなぜこのような動きを見せるのでしょうか。

Yahoo!の方は比較的想像しやすいですね。このようなbidが公表されると、アービトラージで鞘抜きを狙おうとする投資家が対象会社の株を買い漁ります(その結果株価がoffer price近辺まで急騰する)。購入単価の平均がoffer priceより少し安いところでも、ディールの成立によるexitが可能であれば、株式を大量に保有しているためアービトラージにより相当な金額を鞘抜きできます(ディールが成立しなければ高値で株を掴まされた形になる)。

M&Aの授業を担当するワクテルリプトンの弁護士によれば、アービトラージを狙う投資家(略してarbsと呼ぶそうです)が入ってきた場合は、彼らが鞘抜きに成功するためにはディールの成立が絶対条件なので、彼らはディールの成立に向けて協力してくれる。したがって彼らをどのように扱うかがディールの行方を左右すると言っていました。

ではMicrosoftの株価が発表直後に下落したのはなぜでしょう?この点は教授によって説明が異なっていたのが興味深いです。

Stern(ビジネススクール)の教授は、市場がefficientである(つまり、公表された情報は直ちに株価に反映される)ことを前提として、これは市場がディールの成立を悲観的に見ている(特に独禁法のハードルをクリアできる可能性が低いと考えている)ことの証左であると説明していました。

他方ワクテルリプトンの弁護士は、これは投資家(特にarbs達)がリスクをヘッジするためにYahoo!を買ってMicrosoftを売るという行動に出ているためであると説明していました。
このような行動を取ることによりなぜリスクがヘッジできるかという点については詳しい説明はなかったのですが、私はディール成立を前提としたフローバック対策なのではないかという印象を受けます。

フローバックとは、株式を対価としたM&Aが成立後、買収者の株式を交付された対象会社の元株主が、自らの株式と引き換えに交付された買収者の株式をディール成立後に売却することが買収者の株価の下落要因になるという現象です。
日本では上場会社のTOBの対価は私の知る限り100%キャッシュだったのでこのような問題は今まであまりフォーカスされてきませんでしたが、例えばクロスボーダーかつ対価に株式が含まれるディールを考えた場合、クライスラーの株式を保有していたのにその一部がダイムラーの株式になってしまったりしたら、「ドイツの会社の株なんて持ってても仕方がない」と思う元クライスラーの株主がダイムラー株式を市場で売却することは容易に想像がつきます。
シティによる日興コーディアルグループの買収の場合には元日興コーディアル株主に交付される対価がシティの株式なので、理屈の上ではフローバックが起きる可能性はあります。もっともシティの株価がサブプライムの影響で下落したとはいってもシティの時価総額はかなりの額なので、仮に日興コーディアルの株主に交付されたシティ株式が売り浴びせられたとしてもシティの株価に大した影響はないと思いますが。

昨夏からのサブプライム問題によりM&Aのディールの数が減少していて教授としても最近の事例として取り上げる題材がないなぁと思っていたようですが、本件を追うだけでも様々な人の意見を授業で聞くことができ、色々な視点が得られそうです。

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LLM履修科目(2008年春)

Kimmel2

(写真はNYUのサイトより拝借)

今学期の履修科目は以下の通りです。Corporationの学生が取りたいと思わせるコースが春学期は比較的少ないため、同じような授業に学生が集中している印象を受けます。

Antitrust (Leslie)

人気授業で、教室は生徒で満員。教授は小さな人だがえらいパワフルで頭の回転も速く(よってしゃべるスピードもかなり速い)、判例を一つ一つ丁寧に解説する。予習も一回につき20ページほどで大した負担ではない。

独禁法に関する有益な視点を提供してくれる授業であることは間違いないと思う。

Mergers and Acquisitions (Gordon & Katz)

M&Aにも強いワクテルリプトンの現役パートナーが2人で進める講義。前評判の高さの割にはちょっとがっかりだったという声を諸先輩方から聞くが、法制度の説明部分は今のところさすがという感じ(もっとも「あぁこれががっかりさせる部分か」という面も若干垣間見える)。

初回の授業で資料を一式CDロムの形式で配布し、AssignmentはCDロムからプリントアウトして予習する。リプトン氏直々の2008年の展望に関するメモなども入っており、普段ででは手に入りづらい(そして内容的にもかなり参考になる)資料に目を通すことが出来る点は大きなメリットと思われる。

Venture Capital (Dewolf)

月曜1限の授業で、先輩方のレビューでは「内容が浅かった」と酷評されていた。たしかに授業で話す内容はそれ程深くはない(前回は授業を20分くらい速く切り上げてしまった)が、講師は自らもVCを運営する現役の弁護士であり、学生の方から積極的に質問を投げかければ現場の話をしてくれ、大変有益である。

講師と個人的に親しくなってみたら面白いかなぁと狙っている。

Restructuring Firms and Industries (Yermack)

ビジネススクールとの共催の授業。学生はビジネススクール・ロースクールから半々くらいという印象。

授業のスケジュールがビジネススクール(Stern)のスケジュールに沿って進められるため、開始がロースクールのスケジュールより2週間遅れで、そのため最終授業はロースクールの試験期間に食い込むらしい。

もっともこの授業も人気授業で、前回の授業ではAgency Costについて実例に基づき丁寧に説明してくれた。「実務で役立つ有益な視点が身につく」というのが先輩のコメントだが、確かに得るものが多そうな授業である。

Financial Instruments and Capital Market (Rechtschaffen)

UBSのCounselである弁護士が講師。基本的にはFinance的な話が多く、個人的にはちょっと畑違いな感じだが、様々な金融商品が実務でどのように機能しているかを丁寧に説明しながら進めていく。最初の数回はFRBの金利政策やサブプライム問題についての説明で、これからCredit Derivative Swapなどの複雑な金融商品の解説に進んでいく模様。

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Microsoft v. Google

Yahoo

先週金曜にMicrosoftがYahoo!に対して総額44.6億ドルのunsolicited offerを提案し、新聞やネットを賑わせているのは周知の通りです。

潜在的な敵対的買収の案件として大規模であることもさることながら、敵対的買収がタブーとされていたネット業界で、巨人Microsoftがそのタブーを破った点が2月2日付のWSJで大きくフォーカスされていました。
WSJでは、ネット業界で敵対的買収がタブーとされていた理由について、買収によるコスト削減効果よりも、ネット企業は自らの事業の成長に主眼を置くべきであるとの考えが業界を支配していた点にあると説明しています。
もっとも、マイクロソフトが2004年に総額320億ドルの巨額の特別配当を実施している(こちらを参照)ことからも分かるように、ハイテク企業も市場の成熟により新たな成長機会の模索に苦戦するようになり(したがって配当原資を有効活用する投資先がなく、株主に還元せざるを得ない。日本では成長余力の乏しくなったIT関連企業が投資事業部門を立ち上げて投資事業で食いつないでいたりするようですが、これも自らのビジネスモデルの限界(若しくは企業努力の限界)を示しています。)、市場がここまで成熟するとハイテク企業と言ってももはやその他の業界と変わらない戦略(つまりM&Aによるコスト削減効果)を取らざるを得ないステージにきたと言えるのではないでしょうか。

提案を受けたYahoo!経営陣は取締役のfiduciary dutyの観点からこの提案を真摯に検討しなければならないわけですが、Yahoo!がGoogleとの提携を検討しているとのニュースが既に流れており、それに呼応するかのようにGoogleのChief Legal OfficerがYahoo!の買収提案は独禁法に抵触する可能性があると表明しています(日本でも、業界最大手の王子製紙が北越製紙に対して敵対的買収を仕掛けた際に、業界第三位の大王製紙が独禁法抵触の可能性を指摘したのは記憶に新しいところです)。

WSJの電子版を見ると、GoogleがYahoo!を全面支援すると表明しているようですが(ソースはこちら)、Googleのネットの検索マーケットにおけるシェアの大きさを考えると、同マーケットにおいてGoogleがYahoo!を直接買収するのは(MicrosoftがYahoo!を買収するより遥かに)独禁法のハードルが高そうなため、直接買収の可能性は低いとのこと。
WSJは、Google以外にこのディールに参加してくる可能性のある企業としてAT&T、(WSJの出版元であるDow Jones & Co.を所有する)News Corp、Time Warnerの名前を挙げています(いずれの企業も現段階で参戦する気配はないようです)。

いずれにしても今後の世界のネット業界の動向に大きく影響を与えるこのディールの行方からしばらく目が離せなくなりました。

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Morimoto

NYでは先週までレストランウィークで、普段は敷居が高くてなかなかいけないレストランもランチは24.07ドル、ディナーは35ドルで味わえます。

気づいたのがかなり遅かったのですが、せっかくだから行ってみようということで普段は行かない高級レストランを検索してみた結果、和食のMorimotoの予約が取れたので、レストランウィークの最終日である先週金曜日に行ってきました(B級グルメに分類するのはさすがに失礼なので避けました)。

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場所はChelsea Marketのすぐ裏手。

設計を安藤忠雄さんに依頼したそうで、総工費は13億円とか。

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13億なんて数字を聞いてしまうと、回収できるのかしら?と「夜は客単価200ドルくらい?×200席×2回転・・・」などと頭の中で電卓を叩いてしまうのですが、集客の見込みに大きなブレさえなければいつもニコニコ日銭商売で結構いいビジネスな気がします。恐るべし飲食業(もちろん飲食で成功するには他のビジネスと同様並々ならぬ努力が裏にはあるのだと思いますが)。

レストランウィークのprix-fixeのコースは以下の通り。

  • サラダ+味噌汁
  • 握りセット
  • デザート

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年始の旅行先のペルーでも最終日に寿司をつまんだのですが、さすが高級レストランですね。日本で食べる「うまい寿司」レベルのものが出てきました。さすがNY。

デザートも柚子風味のものが出てきて懐かしい感じがしました。

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レストランウィーク終了後も、冬の間はこのprix-fixeメニューを継続して提供するらしいので、レストランウィーク中にいけなかった方は行ってみるとよいかもしれません。

Morimoto

88 10th Avenue

(212)989-8883

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