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国家の品格

本日LLMのCorporationコースのレセプションがあったので顔を出してきた。その際にアルゼンチンからの学生から興味深い話をきいたのでネタにしてみようかと。

私が実務家として携わった記念すべき第一号案件は、「アルゼンチン政府を訴えろ」であった。アルゼンチン債がデフォったので、ヘッジファンドがアルゼンチン債を破格に買い叩いた上、アルゼンチン政府を訴えて利鞘を稼ごうという話である。リサーチをした結果、過去にベネズエラだかエクアドルだかで同様の事態が発生して、ある機関投資家が政府を訴えて和解した結果幾ら儲けたとか、訴額ウン百億の訴訟を日本で提起する場合には印紙代は幾らになりそうだとか、パリパス条項が問題になりそうだとか検討した記憶がある(もっともクライアントもちょっと怪しげなところだったのか、結局フィーを払わずに逃げられてしまったのだが)。

そんな話をそのアルゼンチン人としていたところ、彼女から衝撃的な発言が。

「そうそう、あの頃大変だったんだよね~。私の銀行口座からも4000ドル取られちゃったから訴えたんだけど、結局返ってこなかったの。銀行口座(文脈からすると外貨口座と思われる)持っていた人はおしなべてお金を政府に取られちゃってたと思うよ。」

・・・。

そ、そんなことが起きちゃうんですか・・・。

う~ん、国家がここまで信用できない事態になっている国も世界には存在するんですねぇ。

ちなみに彼女は「アルゼンチン政府は信用ならないし、もうアルゼンチンに住みたいと思わない」と断言していました。

この話を聞いていて何だかとても悲しくなりましたね。人は自分の生まれ育った国が本能的に好きなのではないかと思う(私は海外生活やバックパック旅行をした結果そう思いました)のですが、そういう感情を凌駕してしまうレベルで国家に対する不信感が増大している国があるんだと。

まぁ日本もアルゼンチンのことを笑っていられない気がしますが。

色々な国から人が集まっているコミュニティにいると、こういった話が聞けるのが面白いなぁと思ったのでありました。

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