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ブラジルとアルゼンチン

明日から本格的に授業が開始する。昨日はLLMコース全体のレセプションがあり、今日は私の所属するCorporationコースの学部長の挨拶とレセプションがあった。

Corporationの学部長さんはかの有名なワクテルリプトン(アメリカでポイズンピルを開発した事務所)に席を置いている陽気なおっさんWilliam Allen。挨拶の中でLawyerとしてFicnance,AccountingをはじめとしたBusinessに関係する知識を習得することの重要性を説いており、かつてからそのような考えを持っていた私は「やっぱそうだよな~」と自分の認識が間違っていなかったことを再確認する。

日本の弁護士はまだまだ「自分は法律の専門家だから法律のことだけ知っていればよい」という傾向が強いように思う。しかし、少なくともCorporate Lawyerとして第一線で仕事をするには、クライアントがどのようなLogicで動いているかを理解することが非常に重要であり、クライアントのLogicのベースにあるCorporate Finance等々の理解を(専門家レベルまでいかないまでも、クライアントが議論していることが理解できるベースまで)深めておくことは個人的には非常に重要だと思う。

「クライアントのニーズに応える」というのがこの業界の使い古された金科玉条だが、クライアントのニーズを把握するためには、クライアントがどのような思考回路に基づきBusiness上の判断をしており、どのような動機によって突き動かされているかを理解することが不可欠であり、そのようなプロセスを経ずに「ニーズに応えます」と唱えていても全く意味がない。

かつて私が修習生の時に国内大手の事務所を就職活動で訪問したときに、かねてからビジネス・経営に興味があった私はそのようにうたって事務所巡りをしていたのだが、某大手事務所の若手弁護士にそのような話をしたところ、その人に「でも弁護士って経営を知ってる必要ないよね」と言葉を返されたという非常に印象的な経験をしたことがある。

「経営とはなんぞや」という定義にも関わることだと思うが、弁護士だってパートナーになれば数十人から数百人単位の従業員を抱える組織の舵取りの一翼を担う存在になる。それが経営でないなら何を経営というのだろうか?そして「経営を知っている必要がない」とうたう弁護士がパートナーになって事務所を回していく立場に立った場合、果たして彼は上に立つ者としてきちんと組織を回していけるのだろうか?「どのようにすれば組織を構成するメンバーに最小限のストレスでスムーズに活動してもらうことができ、各人のパフォーマンスを最大限に発揮してもらえるだろうか?」という経営に対する基本的な考え方がないと、しっかりとした組織を構築した上でしっかりと回していくのはなかなか大変だと思う(しかし前述の例にも見られるように、そのような意識を潜在・顕在問わず業界内で持っている方は非常に少数派だと思う)。

Allenおじさんの話を聞きながらそのようなことを思ったのだが、その後のレセプションでは世界各国(ロシア、アルゼンチン、コロンビア、シンガポール、ブラジル、フランス等)の学生(といっても殆どの学生は自国で弁護士として数年間活動している)と話をした。その中でブラジルとアルゼンチンの学生と話をしたネタが非常に印象的だった。

なんでもブラジルとアルゼンチンはお隣様であることもあってか非常にライバル意識が強く、ブラジル人曰く「ブラジルは世界で一番のプレーヤーであったペレを擁していたので、世界で二番目のプレーヤーであったマラドーナを擁していたアルゼンチンよりも上なのだ」と誇らしげに語っていた。

しかし、そのブラジル人の彼は続けて、

「なぜかブラジルの女の子はみんなアルゼンチンの男を好きになるが、アルゼンチンの女の子はなぜかブラジルの男には見向きもしない・・」と嘆いていた。

頑張れ、ブラジル男児よ。男の能はサッカーだけではない。

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